2013年1月30日水曜日

かねこクリニック 院長より

みなさま、こんにちは。

“なんで私が?”、“まさか自分が病気になるなんて”

 病気のことを患者さんにお伝えしたとき、患者さんからよく聞く言葉です。自分が急に病気だって言われるなんて思いもしませんよね。
 良いこと、悪いことを含めて、ショックなことは人生の中で何度もあることではないかと思いますが、乳がんになることはそのショックの一つなのではないかと思います。

 そのような大きなショックのため、“なんで私が?”、“まさか自分が病気になるなんて”という言葉が出てくるのだと思います。
 乳がんと言われ、手術をして、そのあとの治療をして、術後○○年経って・・・という皆さんのそれぞれの場面をみていると、ほとんどの方が時間の経過とともに自分の病気のことを受け入れて、前向きになっていくようです。

 しかし、前向きになっていく時間は短い方、長い方と個人差がありますし、今のつらい気持ちは永遠に続くのではないかと思うこともあるかと思います。その他に、“気持ちは前向き!”というときもあれば、“これからどうなるんだろう?”と不安になるときがあったり。
 その過程で、同じ思いを経験した人、今同じ思いを感じている人がいることはどれだけ支えになってくれることでしょう?どれだけ気持ちが軽くなることでしょう?

 あおぞら会の活動を通して、同じ経験をした方同士が語り合うことから、患者さんの心が軽くなったり安心したりするのを実感します。また、あおぞら会のあと、笑顔で帰られる方を多くみます。
 家族には心配かけるといけないから言えないこと、こんなこと聞いていいかわからないから聞けないこと、自分の症状が自分だけなのか不安なこと、病院では聞けないけど相談したいことなどあるかと思います。
 そんな時に、あおぞら会のあたたかい方々があたたかく話してくれると思います。また、あおぞら会を通して癒されるかと思います。

 そのようなあおぞら会の活動のおかげで、あおぞら会ができてから徐々に会員の方も増え、今や100人を超えています。これは、これまでお力をいただいた歴代の役員の方、現在の役員の方、ボランティアの方、参加してくださった会員の方々のあたたかい心と思い、クリニックのスタッフの心と思いでできてきた、あたたかい、癒しの会なのではないかと思います。

 あおぞら会の皆さんから癒されたであろう、安心されたであろう方々から、きっと大きな感謝があるかと思います。そして、クリニックのスタッフからも大きな感謝があります。いつもありがとうございます。

 そして、これからも益々多くの方が癒され、喜ぶ、素晴らしいあおぞら会に発展しますように願っております。

 最後に、現役員さん、このようなブログを立ち上げる案をありがとうございます。また、現会長さん、素晴らしいブログの言葉をありがとうございます。お仕事がお忙しい中、いつもあおぞら会のためを思ってくださり、ほんとうにありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします☆

2013年1月29日火曜日

ブログスタート 会長あいさつ


新年を迎え、寒さも増してきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

いつもこんな感じで、あおぞら通信を始めましたが・・・ブログになるとは思ってもみませんでした。あおぞら会の会長になってもうすぐ二年が経とうとしてますが、人前に出て話をしたり、こんな文章書いてみたり、どれも得意なわけでもなく我ながら、よくやってるなと思います。だからどれもやってることは適当で、他の役員の方々、そしてなによりスタッフとして活動してくれている看護師、受付嬢!?の方々の協力なくしてはできなかったと思います。この場を借りてお礼申し上げます。

 

あおぞら会の活動として、いろいろな催しものがありますが、毎回悩むのは、どうしたら参加者が増えていくのかということです。参加してもらえば楽しいと思ってもらえるんですけどね。

しかし退院して日常生活にもどっていくとだんだん足が遠のく感じなんでしょうか。しかたないかなとも思います。でも考えてみればそれはそれでいいことではないかなとも最近では考えるようになりました。必要な時に患者会を利用してもらえればいいわけですから・・いつでも患者さんに寄り添えるような存在に患者会がなっていけばいいなと思います。

とはいえ、どんな事をしていけばお役に立てるのかと、これもいつも思う私の一つの課題です。結局はなにもできてない、できない・・自分の無力さを痛感させられます。

何もできませんけど、全力で自分がやれる事はやっていこうと、それだけの気持ちで続けてきました。だからけっこうトンチンカンだったりもしますが・・・適当に全力を尽くす・・結構矛盾してますね!アハっ

 

こんな私も、四年前に手術を受けました。検診でガンがわかったわけですが、健康だと思ってたのにいつのまにか私病気になってたんだって・・・まるで川の対岸に(健康とそうでないもの)突き飛ばされたような・・・

健康の川岸が遠く遠く遠のいていくような感じがしました。不思議な感覚です。悲しかったかと聞かれれば、確かに悲しいといえるんでしょうが、そのときはマジ、ガンかよっ、手術?今仕事忙しいのに・・入院しないといけないの?どうしよう・・とかそんなことが頭の中をぐるぐる駆け巡ってました。そう一番悲しかったのは、両親に手術を受けなければならないという報告をした時でしょうか。私の涙声にきっと両親はガンになって悲しいんだと思ったかもしれませんが、こんな報告しかできなくてごめんねと心の中でお一人様の私は思ってたのでした。

というわけで、みなさんも周りの方々に検診を受ける事をぜひ勧めてほしいと思います。

 

あおぞら会会長